全統模試 判定の仕組み
6月に入ってから1週間が経ちました。
この時期はペースメーカーとなる模試がほとんどないこともあり、気が抜けてしまいがちになりますが、1年はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
早め早めの対策を心掛けましょう。
さて、そろそろ河合塾・Z会共催プレステージの結果が返却されたかと思います。
この模試は受験者数が圧倒的に少ないのと、問題が非常にハイレベルなのが特徴です。
私自身はこの模試を受験したことがありませんが、母集団のレベルも相当なものらしいです。
当模試は河合塾も携わっているということで、合否判定が全統記述模試のと同じです。
全統記述の結果は3週間ほど先に帰ってくるかと思いますが、ここでは合否判定の仕組みについて説明します。
全統模試では、各大学ごとにランクが設定されています。
このランクというのは偏差値2,5刻みで表されていて、例えば偏差値50,0~52,4といったものがあります。ここでは分かりやすくするために、東工大1類を例にします。東工大1類のランクは65,0~67,4で、一つ上のランクは67,5~69,9、さらにその一つ上が70,0~72,4となっています。
反対に、一つ下のランクは62,5~64,9、さらにその一つ下が60,0~62,4となっています。
ここで注意しておきたいのは、模試の結果が大学と同じランク内の偏差値の場合、その大学の判定がCになるということです。大学のランクというのはボーダーラインであって、合格可能性が半々になる基準のことだったんですね。
ではA判定、B判定を取るにはどうしたらいいのでしょうか。その仕組みはいたって簡単で、大学のランクより一つ上のランク内の偏差値だとB判定、2つ以上上だとA判定を取ることができます。
反対に1つ下だとD判定、2つ以上下だとE判定になってしまいます。
次に各大学の合否判定に使われる偏差値について説明します。
2次試験の科目が全く同じ大学でも、それぞれの合否判定に使用される偏差値が異なることがあります。全統模試では各大学の実際の入試における、科目ごとの配点ウェイトも考慮して偏差値を算出します。東工大の場合、科目配点の比は、英:数:物:化=1:2:1:1となっています。
ある人の模試の成績が、英:65,0 数:70,0 物:65,0 化:65,0だった場合、東工大の合否判定に使用される偏差値は、65,0×1+70,0×2+65,0×1+65,0×1を5で割った数値、すなわち67,0になります。
これは単純に4科目の平均をとった値である66,3よりも大きくなります。
実際の入試で数学が他の科目の2倍の割合を占めている分、模試での合否判定でも重視されるということです。因みにこの場合は、東工大のランク内の偏差値ですので、合否判定はCになります。
以上が全統模試における合否判定の出し方なのですが、少し大雑把だと感じた方もいるかと思います。偏差値を2,5刻みにして、各大学の合格者・不合格者のデータからちょうど合格可能性が50%になるランクを決めるそうなのですが、難易度がだいぶ異なる大学どうしが同じランクに位置することもあります。
個人的には、あらかじめ大学のランクを決めて、それに沿って合否判定を決めるというのもあまりよくないと思うのですが、それがランクを大雑把に決めている理由なのかもしれませんね。
大学別の合格者の平均偏差値がわかっているのならば、そちらのほうを参考にしたほうがいいと思います。また大学別模試があるのならば、それが一番参考になるのは間違いありません。
受験者数だけを見れば、本番と極めて近い駿台や河合の冠模試を受験するのが好ましいです。
模試の信憑性やその結果は確かに重要ではありますが、模試というのは受験すること自体に意味があります。周りに受験生が多くいる中で制限時間が設けられ、試験問題を解くのが模試ですが、その経験は必ず本番に生きてきます。あれほど集中するのは、普段の学習では難しいはずです。
受験生の皆さん、積極的に模試を受験しましょう。
この時期はペースメーカーとなる模試がほとんどないこともあり、気が抜けてしまいがちになりますが、1年はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
早め早めの対策を心掛けましょう。
さて、そろそろ河合塾・Z会共催プレステージの結果が返却されたかと思います。
この模試は受験者数が圧倒的に少ないのと、問題が非常にハイレベルなのが特徴です。
私自身はこの模試を受験したことがありませんが、母集団のレベルも相当なものらしいです。
当模試は河合塾も携わっているということで、合否判定が全統記述模試のと同じです。
全統記述の結果は3週間ほど先に帰ってくるかと思いますが、ここでは合否判定の仕組みについて説明します。
全統模試では、各大学ごとにランクが設定されています。
このランクというのは偏差値2,5刻みで表されていて、例えば偏差値50,0~52,4といったものがあります。ここでは分かりやすくするために、東工大1類を例にします。東工大1類のランクは65,0~67,4で、一つ上のランクは67,5~69,9、さらにその一つ上が70,0~72,4となっています。
反対に、一つ下のランクは62,5~64,9、さらにその一つ下が60,0~62,4となっています。
ここで注意しておきたいのは、模試の結果が大学と同じランク内の偏差値の場合、その大学の判定がCになるということです。大学のランクというのはボーダーラインであって、合格可能性が半々になる基準のことだったんですね。
ではA判定、B判定を取るにはどうしたらいいのでしょうか。その仕組みはいたって簡単で、大学のランクより一つ上のランク内の偏差値だとB判定、2つ以上上だとA判定を取ることができます。
反対に1つ下だとD判定、2つ以上下だとE判定になってしまいます。
次に各大学の合否判定に使われる偏差値について説明します。
2次試験の科目が全く同じ大学でも、それぞれの合否判定に使用される偏差値が異なることがあります。全統模試では各大学の実際の入試における、科目ごとの配点ウェイトも考慮して偏差値を算出します。東工大の場合、科目配点の比は、英:数:物:化=1:2:1:1となっています。
ある人の模試の成績が、英:65,0 数:70,0 物:65,0 化:65,0だった場合、東工大の合否判定に使用される偏差値は、65,0×1+70,0×2+65,0×1+65,0×1を5で割った数値、すなわち67,0になります。
これは単純に4科目の平均をとった値である66,3よりも大きくなります。
実際の入試で数学が他の科目の2倍の割合を占めている分、模試での合否判定でも重視されるということです。因みにこの場合は、東工大のランク内の偏差値ですので、合否判定はCになります。
以上が全統模試における合否判定の出し方なのですが、少し大雑把だと感じた方もいるかと思います。偏差値を2,5刻みにして、各大学の合格者・不合格者のデータからちょうど合格可能性が50%になるランクを決めるそうなのですが、難易度がだいぶ異なる大学どうしが同じランクに位置することもあります。
個人的には、あらかじめ大学のランクを決めて、それに沿って合否判定を決めるというのもあまりよくないと思うのですが、それがランクを大雑把に決めている理由なのかもしれませんね。
大学別の合格者の平均偏差値がわかっているのならば、そちらのほうを参考にしたほうがいいと思います。また大学別模試があるのならば、それが一番参考になるのは間違いありません。
受験者数だけを見れば、本番と極めて近い駿台や河合の冠模試を受験するのが好ましいです。
模試の信憑性やその結果は確かに重要ではありますが、模試というのは受験すること自体に意味があります。周りに受験生が多くいる中で制限時間が設けられ、試験問題を解くのが模試ですが、その経験は必ず本番に生きてきます。あれほど集中するのは、普段の学習では難しいはずです。
受験生の皆さん、積極的に模試を受験しましょう。
初めてコメントさせていただきます。3月に不合格で現在河合塾に通っている者です。
返信削除夏に東大京大名大東北大の模試がありますが、どれか一つは受けた方が良いでしょうか?
ぜひ受けてください!
削除模試は受験すること自体にも大きな意味があるとのことを書きましたが、旧帝大模試ともなるとなおさらです(より本番に近い)
河合塾大学受験科生であるならば、別途料金を払わずに年間5回受けられるはずなので(必須模試を除く)夏に1~2回、夏以降に3回は受けておきたいところです。その4つの中ですと、東工大と難易度がほぼ同じである名大か東北大の模試を受けることをお勧めします。もうすでに東工大はA判定なのであれば、東大京大模試を受けるのもありでしょうが、私のように東工大レベルで一杯一杯なのであれば、無理してその2つの模試を受ける必要はないかと思います。
私の場合は夏に東北大模試を受験しましたが、東工大対策にも役に立ちそうな良問揃いでした。
また何かありましたら、いつでもコメントしてくださいね。
東北大模試を受けてみようと思います。
削除東工大受験記も拝見しておりますが、河合塾でいらしたということで、行事や模試返却日も似通っていて非常に参考になります。
今後質問等させて頂くことになると思いますので、宜しくお願いします。
役に立てたというならば幸いです。
削除こちらこそ今度ともお願いします。